メディカルアロマを日々セルフケアに活用したり、先生として一般の方々にお教えたりしている方々にとっても、必ずといっていいくらいにすぐに精油一瓶を使い切ることができるほどに便利で重宝する精油の常にNo.1の位置を占めるのがこの精油、ラベンダーアングスティフォリアでしょう。

理由は下記の通りに簡単です。

1) ジェル基材を使用して、かゆみ止めに使える。
2) クリーム基材やお水を使用して、アトピー性皮膚炎のかゆみ止めと素肌の保護に使える。
3) アトピー性皮膚炎に使えるほどの優しさにより、赤ちゃんや妊産婦さん、高齢者の異なる過敏性の強い素肌にも使える。
4) 寝たきりの高齢者の床ずれや褥瘡の早期治癒を目的とした使い方もある。
5) 素肌の保護の観点から、クリーム基材では全身の保護保湿として使える。
6) 素肌の保護保湿の前にも、一日の素肌の炎症をリセットするためのボディーウォーターとしても使える。
7) 美容ジェルをご使用の前の化粧水としても使える。
8) 男性のひげそり後のアフターシェーブローションとしても使える。
9) ペットの肉球クリームとしても、外耳炎予防&ケアのためのローションとしても使える。
10) ラベンダーアングスティフォリアが主として有する成分は、世界に数ある精油群の中で最も刺激が弱く、主に鎮痛と鎮静作用、抗炎症作用はスキンケアのあらゆる場面に有効に活用できる。
11) よって、乳幼児から高齢者、男女を問わず、またペットにも使用できることで、この精油一本あれば基材を(ジェル/クリーム/お水)変えるだけで、家族全員で利用することができる。

追記としてボディーウォーターの際にリトセアを2滴加えることで、近似した作用とレモンの香りが相まって素肌の炎症抑えや、また香りも素敵になります。
化粧水ではローズウッドを2滴加えることで、お肌のシミケアウォーターへと。
さらにはペパーミントを1滴加えることで、特に夏場のボディーウォーターとしては清涼感が生まれます。

ではなぜ他のラベンダーではいけないのでしょうか。
これも答えは簡単で、成分が異なるからです。


世の中のネットや書籍の記載で「ラベンダーはいい」という文言が多い中、少々お金に余裕のある方は得てして定価の高いラベンダーを購入してしまいがちではないでしょうか。
ここに危険があるのは、成分がすべて異なるという点に由来します。

精油の分子はご存じのように分子量の大きさ(ダルトン)がとても小さく、皮膚の基底層下部にあるバリア層であってもすばやく吸収されてしまいます。
特にケトン類/フェノール類/芳香族アルデヒド類が多く含有された精油に限らず、安易な原液塗布はしないことを守ってください。


ラベンダーアングスティフォリア

ラベンダーアングスティフォリア

ラベンダーストエカス(ケトン類を豊富に含有するため、その脂肪溶解作用でダイエット≪セルライト除去≫に使用可能)
ラベンダーストエカス
ラベンダースピカ(15%ほどのケトン類で皮膚の形成を促す作用により火傷に最適)
ラベンダースピカ

ラベンダーアングスティフォリアのレシピの一例】

化粧⽔敏感肌⽤/軽度~重度のアトピー性⽪膚炎にも。
■ラベンダーウォーター
 ハイブリットオイル           2 ml
 ラベンダーアングスティフォリア   3 滴
 お⽔(水道水)           100 ml

乳液敏感肌⽤/軽度~重度のアトピー性⽪膚炎の軽度にも。
■ラベンダー乳液(下記の順番でレシピを作ります)
 ソフトタイプクリーム         3g
 お湯                 20ml程度(ソフトタイプクリームを溶かします)
 お水                70ml(全体を冷やします)      
 ハイブリットオイル          2 ml
 ラベンダーアングスティフォリア  3 滴
 お⽔                 10 ml程度

乾燥肌クリーム/軽度~重度のアトピー性⽪膚炎にも 
■ラベンダークリーム
 親⽔軟膏                10 g
 ラベンダーアングスティフォリア   3 滴
 グリセリン               20 滴

スキントラブル全般/アトピー性⽪膚炎のかゆみ止めにも
■ラベンダージェル
 ハイブリットオイル           2ml
 ラベンダーアングスティフォリア   3滴
ナチュラルモイストジェル       20ml

結論として、メディカルアロマに使用し得るのはこれら3種のラベンダー以外には考えられません。

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